多摩サイ~奥多摩駅~柳沢峠~塩山129キロ

7時起床。天気はよさそうだ。天気予報では今日は晴れだが明日は雨だそうだ。今日しかない、柳沢峠越えは。30分ヨガやってから準備を始めた。昨日は1日休養したが、午後からant☆resを分解して輪行袋に詰めてみた。

やってみて分かったが、ロードバイクは余分な部品がついてないので輪行がとてもやりやすい。前と後ろのタイヤを外して後輪を外したところに後ろの変速機を保護するためのリアエンド小物というものを取り付ければオッケーである。とても簡単である。これで私も輪行オッケーになった。輪行オッケーになると行動範囲が広がりそうで楽しみである。

今日の持ち物は、輪行袋、4ミリ5ミリの六角レンチ、山用ゴアテックス雨具の上着、タイヤレバー、タイヤチューブ2本、タイヤ1本、デジカメ、ワイヤーロック、下着とユニクロの短パンポロシャツ、ポンプというところ。この間買ったツーリングコードはなかなかよい。荷物がきちんと固定できるようだ。

出がけに、以前取り替えた前の変速機の調子があまりよくないのが分かったので調整した。タイムロスだが、どうせ明日は雨で寝ているに決まっているのだから塩山に夜までにつけばいいやという気分である。結局、9時半頃スタート。

二子玉川の先

奥多摩駅到着は13時過ぎだろう。多摩川サイクリングロードのいつもの起点に10時頃着くと、前にどうも三崎屋さんが走っているように見えた。息子さんを連れているようだ。しかし、狛江のあたりで見失ってしまった。奥多摩方面を見ると雲の中である。ちょっとだけ嫌な感じがしたが、黒っぽい色をしていなかったのでまあ大丈夫だろう。

今日は風もなく走りやすい。塩山までだいたい140キロ(実際は130キロだった。)として、時速20キロなら7時間。16時半には着くかなという予想である。風がないので多摩川サイクリングロードではスピードが乗る。今日も結構暑い。羽村に着くまでに水をだいぶ飲んだ。羽村からはいつものように吉野街道に乗り、奥多摩まで走る。

ここまで順調なペースで来たのだが、途中から渋滞するようになった。いつもなら大して気にもならないのだが、今日はダメだ。いらつく。まだ先が長いのだ。しかも初めて走る道で標高が高い峠を通るのである。所要時間が無意識にも気になっているのだ。

そのせいか、渋滞しているところで、のろのろ運転の最中に2回こけてしまった。ペダルがうまくはずれなかったのである。この渋滞は、吉野街道が終わる古里からも続き、結局奥多摩駅までだらだらと続いた。

吉野街道を走っているときから黒い雲が頭の上にかかってきて、降りそうな感じになってきた。降ったら奥多摩で引き返すことにしよう。しかし、今日からは輪行オッケーの身である。いざとなれば奥多摩から電車で帰ればよいし、着替えももっている。行けるところまで行ってみようという気もしている。

奥多摩駅手前4キロ付近から雨が降ってきた。しかし、奥多摩駅に着いた時には止んだ。奥多摩駅に着いたのは、13時過ぎである。渋滞につかまった割には予想よりも早く着いた。空を見上げると、奥多摩湖への道には雷雲らしい、よくない雲がでている。それでも、奥多摩湖までは行ってみよう。雨具の上をもってきてよかった。奥多摩湖までの道から、点滅式のテールライトを点けた。トンネルが多くなるので車にひかれないための必需品である。

奥多摩湖までの道は意外にもすいている。さっきまでの渋滞はなんだったのか?みなどこへ行ったのだろう。小河内ダムも曇っているとぱっとしない。ダムの先の休憩所に行って何か食い物を買おうと思ったのだが、焼きそばなどしかなく、大したものがない。

今日は出がけにパン三枚食っただけだったが、私の場合、だいたい100キロはもつようだ。しかし、これから峠までもたすためには何か食っておく必要がある。ハンガーノックはいやである。その先にあった休憩所でカレーを食った。600円。

でてきたら何だか雲がさらに凶悪さを増したような気がしたが、そのまま先に進む。進めば残りの距離が短くなるのだ。ここから引き返しても目黒までは80キロある。奥多摩湖を過ぎると、かなり下っていく感じがした。天気もあまりよくないので、ここから先はいつ峠に着くかということしか頭にない。

雨が降ってくるとどちらにしても登りになるというのはあまり気分がよくないが、奥多摩行きのバスが走っているのでそれが救いだ。

しかし、山の匂いはたまらない。しみじみとよいなあと思いながら走った。丹波山村(たばやまむら)から山梨県に入る。ここは山中の村としてはとても開けている感じがする。宿場町みたいな雰囲気があるのだ。規模は違うが木曽の奈良井のあたりに似ているような気がした。

丹波山村のwebを見ると、やはり青梅と甲州を結ぶ宿場町として発展したようである。走りながらとても魅力を感じていたのだが、自転車を降りてデジカメで撮っている余裕はなかった。

丹波山村の先にはゲートがあって、そこからがまた登りの始まりである。天気は雲の色が薄くなり、よさそうな感じになってきた。あまり下調べをしないので知らなかったが、奥多摩駅のあたりは標高が400メータ程度らしい。ということは、奥多摩から柳沢峠までは、標高差1000メータ以上を登るのだ。

私の場合は目黒の自宅からスタートしているので、本日の標高差は1470メータあるが、奥多摩がだいたい標高700メータ位だろうと思っていたのだ。普段走っていて、奥多摩までは大して足に乳酸がたまるような感じはしない。だからそれを2回繰り返せばよいのだ、簡単じゃん、とたかをくくっていたのだ。甘かった。

このコースの標高差などを細かく解説しているページがあった。タイトルは、サイバーサイクリストのページである。この人のページ、とてもキレイだ。この先の道は、ずっと登りである。標高差は800メータある。平均時速はどんどん落ちて、最高時速6キロなんてこともあった。だいたい平均時速8キロ程度だろうか。ハーハーゼーゼーになっているわけではないが、足が重いのである。

ペダルは踏むのではなく回すんだといわれても回せませんよ。ギアはとっくにインナー・ローである。曇っているおかげで水をあまり飲まないですんだのが救いである。これで太陽にガンガン照らされながら登ったら熱中症にもなりかねない。ところどころにある標識には温度計がついていて、標高が増すにつれ温度が下がっていく。

一ノ瀬高原への分岐手前で、サイドバッグをつけた重装備の自転車2人組に追いついた。一人はケルビムのランドナーに乗っていた。短く挨拶して、先へ。もちろん降りて休憩している余裕なんぞないのである。しかし、こうやって登っていると頭がパーになってよいですな。日頃たまったよくないものが抜けていくような気がする。

そのあとは、峠から降りてきたと思われるロード2人組とすれ違った。彼らも長い登りに耐えたあとだからか、わーっ、とか、あーっ、とかよく分からないかけ声をかけてくれて、あっという間にかっ飛んで行った。こういうの、かなり嬉しいです。落合というところで休憩、ジュースを買ってお店の人に峠までの距離を聞くと、あと6キロとのこと。普段の6キロは駒沢公園3周だから、15分位のものだが、ここでの6キロは1時間ぐらいかかるのである。

だんだん自分の走っている位置よりも高い山がなくなってきているので、峠が近いことは分かるのだが、なかなかキツイ。道が急によくなって、塩山まで18キロの看板の先が柳沢峠(標高1472メータ)だった。16時半到着。奥多摩駅から3時間と少し。距離は40キロくらいか。富士山も何も見えない。峠の店でジュースを飲んですぐに出発。

下りはとんでもなくスピードがでる。世田谷にお住まいのいとうさんは、この道で転倒したと聞いていたので注意して走った。ワインディングロードである。ブレーキレバーを握っていても常に30キロ以上でている。要所要所で強く握っているうちに手がつかれてきた。

バイクの感覚でブレーキを握っても自転車の場合はガツンとは効かないのである。サスペンションもないから、ショックはうまく体で吸収しないと転倒する。長い下りには注意が必要だ。この道、ずっと下りで登り返しが一切ない。

住宅地に入ると、南アルプスがうっすらと見えてきた。この道沿いには桃畑があるのだが、とてもよい景色である。デジカメで撮ろうとしたが手が疲れてしまっていてやめた。塩山駅には柳沢峠から1時間後にはついていた。トイレで着替えて、自転車を分解して、18時27分の高尾行きに乗った。

乗る前にビールのロング缶を買い、電車に乗って飲んでいるうちに実にシアワセな感じがしてきた。

本日の走行距離129.59キロtotal 11206キロ
本日の体重:67.8㎏
本日の体脂肪:16%

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