東京国際女子マラソン2006

起きたら曇り。ほどなく雨が降ってきた。アメッシュを見るとすぐに止みそうだったので午前中に2時間ほど駒沢を走るような気分でいたのだが、断続的に降るのでだめですな。

今日は東京国際女子マラソンなのである。昨年、高橋尚子(敬称略以下同じ)の復活レースを見てなんだかわからない感動を味わったので今年も自転車乗って見に行こうと思っていたのだが、これではなあ・・・。今は、「感動」なんて書くとものすごく陳腐なコトバになってしまっているのだが、彼女が走る姿を見ると、理由は分からないが心揺さぶられるのである。

昼までヨガをやってテレビ朝日をつけると、レースが始まったところだった。ちょっと迷ったが、電車に乗って大井町へ。昨年は目黒川沿いに新馬場駅前まで自転車で走って行って見たのだが、雨降っているから電車で一番早くコースに辿り着けるところは大井町なのだ。

大井町で降りて仙台坂方面に歩いて1キロ弱。この辺は江戸時代仙台藩の土地だったようで、仙台味噌の店まであった。そういえば、広尾の図書館近くの坂は、南部坂と書いてあったがこちらは盛岡の南部藩なんだろうな。江戸時代の名残を残しているのである。

第一京浜まで行くと、先頭は5分前に通過したということだった。雨が降っていてとても寒い。大森海岸交番前で折り返して来るらしいので、それほど時間はかからないだろう。しかし、デジカメだしているとぬれてしまうくらい降っている。

反対側の車道では、まだまだランナーが走ってくるのであった。速いランナーと普通の人の違いは、足の筋肉に出る。トップは無駄な脂肪がついていない。

そばにいるご夫婦としゃべったりしていると、露払いみたいにパトカーが通り、しばらくして唐突に先頭グループがやって来た。大きなシチズンの時計をつけた車が行ったあとは、先導の白バイが来る。白バイのあとには選手が走っているのだ。昨年は、何しろ初めて見るので手に汗かいていたが、今年はそういうことはなかった。

こんな風に唐突に来るのだ。雨降っているから感度を上げて撮っている。先頭の選手は誰だろうと思っていたら、ペースメーカーのアレフティナ・イワノワという選手だった。200ミリまでいけるズームをつけていたのだが、ズームする暇などない。あっという間の出来事なのだ。あれっ?高橋はと思いながらレンズをのぞいていたのだが、土佐礼子の後ろにピタリとつけていたのだ。

近づいてきてからはシャッターを押しっぱなしなのだが、私も回りも興奮しているので、そばの人が振る旗がジャマしてうまく写っていないのだ。私も、本当に近くまで来ると自分の眼で見たいという気持ちもあって、最後まで追いかけて撮っていない。

この場所は緩やかなカーブになっていて、選手は驚くほどそばを走っていく。私はレンズをのぞきながらガードレールから乗り出していたのだが、思わず体を引っ込めてしまった。そばを疾走していった高橋尚子は、昨年見たときよりも細い感じがした。

今年は白い帽子をかぶり、濃いめのサングラスをしてうつむき加減で走っていたので表情が分からなかった。しかし、なんだか分からないけど走る姿を見ると感動する。なぜなんだろう?

先頭グループが通過すると急激に緊張感がなくなって、皆帰り始める。マクドナルドの店員がサービス券を配っていた。私も早くカメラを拭きたいのでそそくさとバッグに入れて帰る。

大井町の駅ビルにある本屋に寄ると、西原理恵子のもとダンナ、鴨志田穣の新刊酔いがさめたら、うちに帰ろう。が並んでいた。パラパラやると面白そうで買ってしまいそうになった。しかし、ここは心を鬼にして図書館に予約するのである。またブックオフに本を持って行かなければならないような感じなのだ。

コメント

  1. koyuri より:

    西原さんの、もとダンナという敬称があって良く判るのではありますが、男の人にとってはかなり難しいみたいですよね。奥さんの方が、知られているのは‥‥

  2. くになか より:

    koyuriさん、おはようございます。
    いや、この鴨志田さんはあまり関係ないような気がしますよ。

  3. エスペラ より:

    中学生の頃、九州一周駅伝を学校全部で見に行ったことを思い出しましたよ。すごく待って、あっという間に通り過ぎるんですよね。
    鴨志田さんの文章は、いっとき、おつれあいに対する強烈なコンプレックスがにじみ出ている感じと、あからさまにアル中の文体だったので、怖くて敬遠していました。今度のやつはどうなんでしょう?

  4. くになか より:

    エスペラさん、おはようございます。
    うーん、そういわれると、壊れているかもしれない・・・。

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