北海道旅行2日目

旅行先でもいつものように6時には目が覚めた。外は曇っていて風が強い。傘をさしている人がいた。ゆっくりヨガを2時間ほど。いつも朝食はとらないのだが、ホテルが無料でだしてくれるとなると意地汚さが出てしまい、ついつい食べる。小さいおにぎり2個と味噌汁と生野菜と山芋。

今日は観光協会でレンタサイクル(自転車)を借りて市内をうろつく予定なのだ。雨だったら仕方ない、と思っていたら晴れてきた。しかし、風が強くて湿度が高い。

9時過ぎに観光協会に借りに行くと1日500円で保証金が1000円。保証金は返却時に戻ってくる仕組みだそうだ。ロードがあるとは思っていなかったが、マウンテンバイクみたいなやつはあるかなと思っていたのだ。しかし、甘かった。全部ママチャリだそうだ。

野ざらしの駐輪場から1台借りてスタート。まずはアイスホッケーの聖地王子スポーツセンターで1枚。閉鎖中だった。王子製紙のチームはあるが、老朽化した王子の室内リンクを新築するだけの余裕は王子製紙にはないのだというのは地元の人の話。市営のアリーナを使用中とか。

苫小牧のシンボル王子製紙の煙突はどこからでも見える。それにしても、ガラガラの片側2車線ならペーパードライバーの私でも運転できたかも。

ママチャリの姿勢は、ロードに慣れた私にはなかなかつらい。ハンドルの前の方を握ってペダルを踏んだときにハンドルを引いて力が伝わるようなこぎかたをしながら走った。一番海沿いの幹線道路を東に向かって走る。幹線道路は大型のトラックが飛ばしているので歩道を走る。

歩道に人は全くいない。途中で見覚えのあるアサノセメントとウベセメントの文字が見えたので海の方に行ってみた。このあたりでかなり晴れてきた。雲は上空にあるが、明らかにこれから晴れていく感じだ。

対岸には昔の青函連絡船みたいな船が停泊していた。釣りをやっている人もいた。羽田近くの港の風景とは違ってやたらにスカスカしているのが北海道の特徴だ。上空の雲はどんどん北に移動していく。

沼ノ端経由で勇払まで。苫小牧駅からはJRの営業距離で勇払駅までは13キロ。自転車乗りにはママチャリでも大した距離ではない。私の感覚で13キロというのは、目黒区のすみかから東京駅近く日本橋の高島屋か丸善あたりまでの距離だ。ただ、日差しがどんどん強くなり気温も上がってきている。9月の下旬になろうというのに北海道でじりじり日焼けするとは。

勇払駅手前で一枚。ここは日本製紙勇払工場のスケートリンクがあったところだ。もうすっかり廃墟になってしまって。小学生の頃は、体育の授業でも放課後でもアイスホッケーのスティックとスケート靴をかついで通ったのだ。それがこの辺では普通のことだった。懐かしい風景を眼にするといろいろな記憶がよみがえってくる。ハウスのにおい、フィンランド製のKOHOスティックの木のにおい。あの人この人・・・。

少し行くとグラウンドがあった。昔のいい方だと通称3区のグラウンドといっていた場所だ。使用頻度が低いようで、土はふかふかだった。私は中学の時に野球をやっていたが、ここでも練習をやった。確か中2の時だったか肩も肘もおかしくなるくらいここで遠投の練習をやっていた。漫画少年ジャンプでキャプテンをやっていたころだったか。

バックネットのあたりに来るといろいろなことを思い出した。昔の野球のユニフォームは綿で厚手だった。スパイクの右足先に皮のカバーがついていたとか。バックネットに向かってトスバッティングをやったなとか。

この体育館は私が小学生の時に建て替えたままだ。だから40年くらいは経過している。

ここははまなす公園といったのか?正確に覚えていないが、小学校の時にラジオ体操をしていた場所だ。ここも使用率が低いらしく土がふかふか。製紙会社の合理化のため住む人が少なくなり、子供の数も減ったということだろう。

子供の頃、このブランコをこいでどこまで遠くに跳べるか競ったものだ。

住んでいた社宅アパートは現存していた。築40年くらいか。

このあたりずっと昔はマッチ箱のような社宅がたくさんあったのだがいまはもう野原になっている。

無人駅になってしまった勇払駅。

1本の線路しかない単線。昔は駅のホームで上りと下りが待合いできたのだが。

通っていた中学校だ。昔と変わらないが、きっと生徒数が少ないのだろう。学校らしい生徒の声が響いて来ない。

このグラウンドもふかふかで本当に使われていない感じだった。懐かしくていろいろなことを思い出した。

それにしても広いグラウンドだ。

日高線の下り列車がやってきた。1両でワンマンカーだ。

せっかくなので海岸の方にいってみた。昔釣りをしていた川の河口にはマリーナができていた。しかし、このあたりは遠浅の海岸でいつも波が荒い。だから海水浴場などないのだ。いつも海に行って波を見ると怖い感じがしたものだった。

このお店は名前を覚えていた。昔ジュースやらビールやら配達してもらったような気がする。

帰り道。快晴になった。顔や腕が痛いくらい焼けてきた。お茶を2本買ったが全部飲んでしまった。ともかく暑いのだ。勇払埠頭で一枚。

フェリーターミナルにも寄った。サイロと書かれている大きな倉庫からは食べ物のような飼料のにおいがしてくる。でかい建物だ。

仙台か名古屋に行くのだろう。いしかり。

日焼けしてホテルに帰ったらフロントで驚かれてしまった。まあ、普通はレンタカー借りるよな。ママチャリで30キロ走る観光客のおっさんはそんなにいないだろう。着替えて友人に支笏湖に連れて行ってもらった。もうほとんど日が暮れる頃だ。

湖が大きすぎて、何ともさびしい感じがする場所だなと思った。

市内に戻ってきて、今日はジンギスカンを食べに行き、22時過ぎにホテルに戻ってきた。明日は雨だそうだ。

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