内田勘太郎ライブ@Thumbs up 横浜

今日は18時退社してすぐに横浜へ。内田勘太郎のライブに行くのだ。内田勘太郎はもと憂歌団のギタリストで、とてつもなく上手い人だ。場所は、横浜駅みなみ西口そばのthumb upというライブハウス。100人以上余裕で入る感じだった。19時開場。1時間酒を仕込んでもらって20時開演ということみたいだった。

憂歌団を初めて知ったのは高校生の頃。友人だったか11PMだったかきっかけは忘れた。生聞59分というレコードを借りたのは友人からだった。しかし、なんてすごいバンドなんだと思った。おそうじおばちゃんとかパチンコが有名だったが、昔から好きだったのは、シカゴバウンドというダルな歌だ。

私は東急東横線を利用しているが、横浜に行くことはほとんどない。30分もかからないのだが。お店は横浜駅のみなみ西口を出てすぐ。運河を渡ってビッグカメラの横のビルの3Fにあった。横浜は歴史があるから画になる建物が多い。時間がないから1枚も撮らなかった。19時半前に到着。

店についてビールを飲んでいると時間などすぐに経ってしまう。お客さんの年齢層は高め。私よりも年上の人ばかりだ。

ライブは、ジョージ・ベンソンのBreezinからスタート。この曲ってパイオニアのコンポのCMに使われていたよなと思いながら聞いていた。お店のPAもよい。パーカッションの斉藤ノブさんは、昔、大貫妙子のコンサートに行ったときに出ていた人で記憶があった。しかし、ドラムセットはなく、ボンゴと小さなシンバルと木箱を叩いているのだ。

木箱を叩いている若者は夜渋谷でよく見かける。若者が木箱を使うのは、ドラムセットを買う金がないからだと思っていた。ところが、これはカホンという南米ペルー発の楽器で、フラメンコのリズムを支える重要なポジションにあるらしい。知らなかった。すまなかった。しかし、小さなシンバルを手でパーンとやるのは気持ちよさそうだった。

前半はブルースらしい曲もやったが、フルアコ、セミアコでもなく、レスポールでもなく、ロックで使うストラトキャスターをピックじゃなく指で弾くというスタイルで通した。

後半は、憂歌団のボーカル木村充揮(あつき)とのデュオで、とても盛り上がった。木村充揮が出てくると、まるで40年近く前の生聞59分と同じライブなのだ。まるで大阪のおっちゃん。芸人みたいな人だ。しかし、アコースティックギター2本でこんなすごい音がでるのかということと、内田勘太郎のボトルネック奏法がとても冴えていて、隣のテーブルの年配者が見ているうちにどんどん酔っていった。内田勘太郎と木村充揮のライブは京都の有名なライブハウス磔磔(たくたく)で定例になっているらしい。

声というのは、インディアンと一緒でウソつけない。歌う人は、自分の持てるエネルギーをこちらにぶつけてくるんだなと思った夜だった。

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