三崎まるいち食堂

さて、どこ行こう?といったら三崎にマグロを食べに行こうということになった。横浜から京急に乗り換えて三崎口まで。三崎港まではそこからバスで少し乗る。平日の三崎港はすいている。漁師町のこんなお店は、昔は大宴会に使われていたんだろうな。

三崎港にあるうらりという産直市場を冷やかしてみた。マグロは実に高くなった。10年前か15年前だったら赤身は500円。中トロでも700円も出せばうちの近所で一柵そこそこいいのが買えた。ところが今は2000円くらい出さないと買えないのだ。まるで牛肉ではないか。

しかし、この市場では、高いものから昔の値段のものまであるのだ。完全冷凍だからどのような色をしているのかわからないが、なつかしい値札を見てちょっとほっとした。

最近は、スーパーでなく肉屋さんで美味しくてものすごく安い鶏肉を買っている。豚肉はなんとか病のせいで値段が結構上がっている。焼き鳥が好きだから鶏肉に抵抗があるわけがない。魚柄仁之助さんのおいしいごはんはこう作るというとてもよい本を買ってから、うちでは鶏むね肉がブームだ。本当に美味しい。

昔、アメリカ農業史の本を読んだら、美味しい牛肉を食べたいがためにトウモロコシを栽培したそうだ。肉質がよくなるのだそうだ。でも、おれは焼き鳥がいいな。

ちょうど昼時だったので、どこで食べようか迷った。私は今でもガラケーだし、おまけにウイルコムなのだ。市場の前よりこういうときは商店街に行くのがよいのだ。それで少し歩くと元気がよい魚屋さんがあった。魚屋さんは好きだが持って帰れるわけがないから、また冷やかしである。すると、隣で料理して食べられますよというのだ。急激に気持ちが変わってお願いすることにした。

刺身盛りを一つ。2600円。これにご飯セット二つで800円。漬け物とあら汁もつく。うちの妻の実家でごちになる刺身盛りより若干少ないが、鮮度はバツグン。とても美味しかった。ビールも1本。

魚屋さんの店頭。ここでお客さんとやりとりするのだ。こういう仕事はうらやましいね。ちなみにこの日はテレビ朝日のJチャンネルの取材が入っていた。

魚屋さんの商売道具。牛刀も使うんだね。この写真を撮りながら包丁研ぎを習ってよかったと思った。

昔若かった頃、西丸震哉さんの本を読んだときに、日本人は、米、野菜、海草、魚を食べて生きているという話を書かれていたのだがそれが印象に残っている。日本の土壌はカルシウムがあまりないそうだ。その分を海草で補っていたとか。

タンパク源は山間地以外は魚が基本のようだ。どうか安心して魚を味わうことができる日本になってほしいなと思った。

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