長野県上田へ旅行1日目

連休前半スタート。早起きしてヨガ1時間。今日は上田に行くのだ。長野新幹線に乗るのは2回目だろうか。前回いつ乗ったのかあまり定かではない。上田に行くのは初めて。昔、北穂高小屋にアルバイトに行くのに、バイクで通過したことがある。東北道の館林インターを下りて松本まで行くときに通過したのだ。松本では信州大学のこまくさ寮に100円で泊めてもらって、バイクも1ヶ月預かってもらった。

今日は、前に勤めていた会社で知り合った人を訪ねて行くのだ。以前の私ならそういうことをついつい後回しにしたのだが、何しろ今は激動の時代、明日何が起こるか分からない。それなら、会いたい人にはなるべく会っておくと決めたのだ。

おみやげにはとらやの羊羹を何とか買った。デパートや駅ビルは朝10時から営業。調べてみたら日本橋に直営店があり、朝9時からやっていてよかった。この界隈は15年勤めた会社があったところ。再開発が進み、だいぶ雰囲気が変わってきている。とらやの羊羹は重いがとてもうまい。

10時発のあさま565号に乗った。8両編成でこぢんまりしている。

新幹線が入ってくるとお掃除をする人たちは一礼しているのだった。

途中、佐久のあたりで八ヶ岳が見えた。リアルで見るのは何年ぶりだろう。網笠山から権現岳と硫黄岳から根石岳までは私にとってはそれぞれ数ヶ月住んでいた場所なのでなじみがある。心が騒ぐ。春山シーズンだが雪があんまりないな。

上田までは東京から1時間半。運賃も6000円しないのだ。近いものだ。上田に着くと寒かった。気温がだいぶ違う感じだ。山が近いが、唐松の緑の葉っぱが出ていないようで、なんとも初夏の雰囲気の全くない変な色なのだ。

まずは蕎麦屋に連れて行ってもらって天ぷら蕎麦をごちそうになった。その後少し市内を案内してもらって、ラグビーで有名な菅平高原に連れて行ってもらった。標高は1500m程度なので大したことがないのだが、上の方には白樺林があり、向こうには穂高連峰が見えて、シーズンオフで人気のあまりない宿泊施設があり、私にとってはとてもよい場所だった。私はちょっと不便で寂しげな場所が好きだ。

穂高から槍がこんなに大きく見えるのはさすが長野県。こちらも雪が少ない。

白樺と雪を撮るとまるで白黒写真のようだった。今日はEOS5D2にEF28-70mmF2.8をつけてきた。穂高や槍をリアルで見たのは何年ぶりだろう。

こういう風景を見たあとに街に戻ってくるとセーフな場所に帰ってきたような気になる。

駅前の東横インにチェックインして、1時間ほど散歩。一番興味があるのは商店街だ。商店街を歩くと、自分がこの街で生まれ育ったらどんな気持ちを抱くのだろうと考える。上田駅前にある飯島商店。大正時代の建物で、国の重要指定文化財に指定されているそうだ。

商店街を歩くと古い映画館があったが、今はライブハウスみたいな使われ方をしているらしい。上田映劇。

今日は坂本龍一さんの娘さん、坂本美雨さんが出演するみたいだ。このときは知らなかったのだが、さすがお母さん譲りの美しい声の持ち主だ。

高校生が立ち寄りそうな店。じまんやきですか。

一番搾り。

ちょっと横道に入ると、喫茶店やらカレー屋さんやらいろいろあるのだ。

夕方からなかなか美味しい居酒屋でごちそうになり、あれこれ話をしながら24時過ぎにホテルに戻ってきた。