ゆっくり走れば速くなる

今日は寒い。昼間一瞬だがまた雪が舞った。風が強くてとても冷たい。日本海側は大雪だそうだ。図書館に寄ったりしたら、夜に走る気力がなえてしまった。

古い本だが、「ゆっくり走れば速くなる」(佐々木功 ランナーズ 1984)を目黒区の図書館から借りてきた。20年以上前の本だ。タイトル通り、LSDの本だ。自転車トレーニングの本でもLSDはよく出ている。LSDはLong Slow Distanceの略だ。長い距離をゆっくりと走ることをいう。

ロードに乗っていると踏み込みが軽いものだから速く走ることばかりに頭がいくのだが、LSD、大切だといわれているが、感覚的に分かるようでよく分からない。それで、日本では自転車よりも進んでいるだろう陸上競技の本を借りてきたのだ。

元ネタは青梅のハリ天狗さんのブログに書いてあった記事だ。ハリ天狗さんは青梅に住んで、裏山の奥多摩を走り回っているのだ。

この方は日本電気ホームエレクトロニクス陸上部の監督をされ、ソウルオリンピック女子マラソンに出場した浅井えり子さんを育てた方なのだ。しかし、1995年にお亡くなりになってしまったようだ。

LSDをやる意味は、末梢毛細血管の数を増やすことにある。キツイ心臓バクバクの運動をやると、心臓の機能が強化される。

心臓が強くなると、心臓の収縮で送り出される血液の量が増えるから、あるところまでは思いどおりの動きができるようになる。運動能力を向上させるには筋肉へ酸素の十分な供給が必要なのだが、末梢毛細血管の数が増えていないと酸素供給が十分にできないということのようだ。ふむふむ。

さらに、私が知りたいのは、LSDをやるときの継続時間、そしてダイエット効果なのだ。
それも書いてあった。

私は、だいたい30キロをノルマに走っている。しかし、距離を目安にしてはいけないらしい。日頃走っているのは疲れを解消するという意味が大きいのだが、そのためには、疲れが抜けたなと思うまで走る必要があるのだそうだ。

書いたものを読むと当たり前に思えるのだが、走っている自分にとっては結構新鮮なものだった。ノルマ化したものをこなしていると体調の変化はなかなか意識化できない。もちろん、走らないよりも走った方が頭がすっきりするのは確かなのだが、翌日、体がしゃきっとしないこともよくある。早速参考にしよう。

ダイエット効果に関しては、LSDで十二分に効果が上がるそうだ。しかし、これも肝臓や筋肉にあるグリコーゲンを使い果たしたあとまで続けないといけないらしい。佐々木氏は4時間もLSDを続けていることがあったようだ。ちなみに、休憩なし、ですからね。

グリコーゲンを使い果たすと今度は体脂肪を分解してエネルギー源にする。この時は体が重い感じになり、気分ももういいやという状態になるそうだ。これは自転車に長く乗る人ならよく分かる状態だ。私の場合だと、奥多摩往復に出かけて帰り道、120キロ地点くらいから始まるのだ。

何か食べると急激に解消されるのだが、食べないとかなり辛く感じる。たいてい10キロガマンして、和泉多摩川駅あたりで甘いジュースを飲むのだが。そういう状態を作ると効果が上がるそうだ。ただ、これはLSDとはいっても体に負担がかかるものであるから、毎日やってはいけないらしい。

こういう本を読むととても刺激を受ける。モチベーションが高まりますな。

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