寒くなってきたねえ

寒くなってきた。起きた時の室温が20℃を切った。山では初冠雪というより、いきなり積雪だったみたいだ。知人が涸沢にテント泊宴会をしに行っていたのだが、雪が降る前日に降りてきていたのでよかった。

咋日、アマゾンからこのCDを紹介する案内メールが来た。日本人チェリストで敷居の高いクラシックレーベルのグラモフォンからデビューなんて聞いたことがないので、ページを少し真面目に読んだ。

そうしたら、下の方に、『使用楽器は宗次コレクションより貸与された E.ロッカ 1903 年。弓は匿名のコレクターより貸与された F. Tourte。(2020 年 8 月現在)』と書かれていて、宗次コレクションなんて、きっと、昔の貴族とか武士の家系の金持ちの道楽なんだろうなと思って少し調べたら、カレーのCoCo壱番屋の創業者だった。

少し、興味を持って、宗次德二さんのことを調べたら、大変な苦労をされた人だとわかった。楽器は無償貸与されているみたいだ。

本を調べて、早速図書館に予約を入れたのはいうまでもない。日本一の変人経営者がおもしろそうだったので予約していま手元にある。

数日前、図書館から猪瀬直樹さんの公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問うを借りて来た。

とても面白い本で、普段、早寝早起きなのだが、1時くらいまで読んでいた。ニュースピックスが出版事業をやっているのもこの本で初めて知った。変則的な読み方だが、最初に、第三部の自伝的な話を読み、次に、第二部の近代の作家の誕生について読んで、かなりぶっ飛んだ。そして、最後に第一部の今年のコロナについての話を読んでいる。

今の時代にピッタリ合った本だと思う。

猪瀬さんの本は、日本国の研究から買うようになり、その後の小泉政権の道路行政などの活躍や副知事から都知事になってからもずっと関心をもって本を読んだりニュースを見ていた。緻密に調べて攻めるスタイルの人だ。

それが、なぜ、5000万の裏金をもらって失脚してしまうのだろうと思って、本も買わなくなってしまったが、これからまた買う。もちろん、そのあたりのことも書かれていた。昔の猪瀬ファンは読むべき本である。

また、HDDに予約録画しておいた「大峯千日回峰行の道を行く 修験道・塩沼亮潤の世界」を見た。NHKの取材班が実際に大峯千日回峰行の道を行くものでなかなか面白かった。千日回峰行とは、吉野から大峰山まで片道24キロ、高低差1400メートルを、1000日に渡って日々往復するというもの。

山好きなら、これがどのくらい過酷なことか、自分の経験と比べて多少は想像できるというものだ。私は四国八十八ヶ所を歩いて回ったことがあり、1日50キロ歩いたこともある。しかし、(多少)へんろ道という山道があってもほとんどがアスファルトの県道か国道だ。しかも、標高差1400メートルというのは、高度は別として、上高地から穂高の頂上を毎日往復しているようなものだ。

毎日深夜零時にスタートして、往復48キロを歩いて帰ってくるのは午後3時頃なのだそうだ。連続1000日ではなく、山を往復するのは連続122日までと決まっているので、都合9年かかる。夜中に一人でスタートしたら、疲労がたまってくるとおかしなものを見るんじゃないかと思ったら、夢か幻かわからないが、あちらの世界のものとの戦いが3年目まで続くのだとか・・・。

ネットで読める記事を探したら、週刊プレイボーイの編集長だった島地勝彦さんの対談記事がすごく面白い。さすが雑誌に勢いがあった時代の編集者だと思う。まるで昔の月刊PLAYBOYのロングインタビューを読んでいるようだ。

大阿闍梨が明かす、千日回峰行の苦しみ「爪はボロボロ、血尿は出る。ところがある日、不思議な感覚が芽生えてくるのです」(島地 勝彦) @gendai_biz
今月のゲストには、現存する僧侶になかで吉野の大峯千日回峰行をやり遂げた唯一の大阿闍梨、塩沼亮潤さんをお迎えした。つまり、清と濁の顔合わせである――。

番組を見て感じたのは、塩沼亮潤さんの表情と声のよさだ。読経の声は特に神々しい。身も心も修行するとこんな声が出るのかと思った。声はごまかせないんだよねえ。本当にすごい。これは消さないで保存しておこう。

最近、よく散歩している道で気になっている古い工場。もう使われていないのだが、壊すのはもったいないような気がする。この広さだと低層マンションになるのかな。

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