なんだか3時に目が覚めてしまった。4時まで寝ながら呼吸法の練習をする。枕元に秒針が聞こえる目覚まし時計を置いてあるので、6秒吸って6秒吐くところからスタート。体に余分な力が入らないように気をつけながら、少しずつ長くして10秒吸って10秒吐くことを繰り返した。
体に力を入れないというのがむずかしい。頭の中や顔の筋肉に力が入らないようにする。長く吐くより長く吸う方が楽にできる。ただ、長く吐くことがうまくできると自然に吸うことができる。
以前は寝ながら1(吸う):4(保息):2(吐く)の呼吸法の練習をしていたのだが、そもそも息を長く止めるなんて不自然な呼吸なので、完全に目が覚めてしまう。ただ、この呼吸法は、息を止める時間が長いので、酸素取り込み能力が増えると思う。
以前、仕事で1年間、進盟ルームという低圧室のことをあれこれしていたのだが、毎日のように入っていたのでその年だけは赤血球が増えていたことがあった。それと似ている。
毎朝起きて、定期巡回するブログがあるのだが、どうも私の興味が変わってきたらしく、以前面白く読んでいたのが面白くなく感じるのも出てきた。
コロナのおかげでいつも会うわけでない友人に会うのも基本、遠慮することが多くなった。うつしたりうつされたりすると後が面倒くさいからだ。
すごく狭い人間関係になっているが、ひどく困るかというとそうでもない。
最近、テレビが面白くないので映画を適当に予約録画して見ている。ちなみに私はいい年こいて映画をお金を出してわざわざ見に行った経験がとても少ないと思う。多分、20本、いやひょっとすると10本ないのではないかと思う。
ケチというより作り話に興味がなかったのだ。だから小説もほとんど読まない。最後に読んだのは、村上龍さんの愛と幻想のファシズムだったか。夢枕獏さんの上弦の月を食べる獅子だったか覚えていないくらいだ。村上春樹さんの小澤征爾さんと、音楽について話をするはとても好きで何度も読み返しているが、村上春樹さんの小説は、世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド以降読んだことがない。
ところが、映画は、外れも結構あるが(いまさらですが)とても面白いことがわかった。これ、制作に予算がたっぷりあるからだろうな。つい最近、BSプレミアムで適当に録画しておいた「ショーシャンクの空に」を見たが、すごく面白かった。
それで、物語について改めて考えてしまった。
今はみんなとても忙しく、SNSに熱心な人なら、自宅にいても他人からの攻撃にさらされて誹謗中傷のようなノイズもたくさん入って来る時代だ。
誰しも自分の物語を持っているが、語るのがむずかしい。私は勉強しなかったが、心理学を勉強したことになっているので、「頭のネジが飛んだ人」に近い人の物語ほど面白いことは知っている。
自分の物語を語るのは、コストもかかるしリスクもある。私はおじいさんに近い年齢だが、若い時にそう思ったことがある。自分を開示するのはむずかしい。
最近の若い人の流行りは、うつ状態からの回復物語らしい。私の年代だと、「昔はワルだったけど更正して昔を思い出す」ような話だったかな。世代が変わると、そんな話を聞いてもステレオタイプだとわかるので、すまんが、全く興味がなくなる。
でも、物語は面白い。一番、物語に才能があるのは、詐欺師と「頭のネジが飛んだ人」に近い人だ。ためらいや遠慮がないからだ。
昔働いていた会社の社長さんは、自分でつくった物語の中に自分を投入できる人だった。言い方は失礼になるが、嘘も100回つくと本当になる、のタイプの人だったので、少し面白かったけど、詐欺師みたいな人を次々連れてくるので従業員としてつき合うのは大変だった。
今年はコロナのおかげで閉塞感がひどくある年だが、これから楽しくなるには、自分の物語を披露して、他人の物語を味わって自分に合う人を見つけていくことかなと思う。なんか女性を好きになることみたいだけど。(笑)
これは快晴になった日の早朝。起きてドアを開けてみたら、空気が乾いていて、雲が少なくてきっと快晴になるだろうなと思った日の空。
もっと広角で撮らないとわからないね。月が西に沈む前です。
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